古く平安時代から庭植えの桜の品種育成、人為的な交配や実生による変異、野生種を選抜育成するなどして現在
では200種いじょうの園芸種が出来、これ等を総称して「サトザクラ」(里桜)と呼んでいる。中でも「オオ
シマザクラ系サトザクラ」の品種が最も多い。前に紹介した「ギョイコウ」(御衣黄)や「カンザン」(関山)
も「オオシマザクラ系サトザクラ」になる。他の一種は名称不明だが、沢山の里桜の中で図鑑を見ていたら酷似
している「フクロクジュ」(福禄寿)を見付けた。紅色の蕾から薄紅、白と花弁の色が変化するところと、花弁
に波状の皴があるところが似ている。
世界各国で愛好されていると言われている里桜の代表的品種の「カンザン」(関山)