「宝剣岳」の頂上は目の前に見える。然し、其処に至るにはより以上の体力を要す。これから大小の荒々しい岩をチ
ェーンや岩に打ち込まれたハーケン等を頼りに、岩を登り下りしながら頂上を目指す。今回我々と同じコースで「宝
剣」を目指した人は一人だけ、また下りて来る時に行き会った人は2パーティー7人だけだった。チョッと寂しい感
じがした。今のところ雨の心配は無さそうだが、それでも雲行きは徐々に悪くなっているみたいで予断を許さない。
見るからに荒々しい岩石ばかりの山
垂直に近い岸壁をチェーン一本を頼りに下りる 別のルートを選びたいが他に道はない
何処を見ても岩ばかり・・・
振り返ると、今下りて来た岸壁と一本のチェーンが
左側のピークを目指す 上から何人か下りて来る
「木曽駒」と「中岳」がチラッと見える
振り返ると・・・
「千畳敷」と反対側の谷は相変わらず深い
バランスの悪い岩が沢山ある
さて、これからまた岩をよじ登らなくては・・・
岩陰にひっそり「コマウスユキソウ」が
「宝剣」から下りて来る5人のパーティーが見える
取りあえず一休み
前後左右は岩ばかり 下に目をやると深い谷が広がる
上の方の飛び出した岩や不安定な岩をクリアしなくては頂上には着かない
岩陰に咲く「チシマギキョウ」
「ヒメウスユキソウ」と「イワツメクサ」 今まで「コマウスユキソウ」と記して来たがこれは別名
赤紫色がよく目立つ「ミヤマシオガマ」
この巨大な岩の重さは右端の一点で支えている 下の岩が動いたら! ゾグッ!
深い岩谷から吹き上げて来るガス
巨大な岩の下 危険極まりない状態
振り返ると千畳敷駅が見える
今日のスタート点で垂直に下りて来た岸壁も見える
突き出した大きな岩が幾つもある
登山ルート中ここでしか見られなかった「イワベンケイ」
また、危険極まりない大きな岩が目の前に現れた
この岩の付け根をよじ登って・・・
下を見ると「千畳敷」
超えて行かねば・・・
一先ず、クリア
岩の間に「ハクサンイチゲ」が
下を見ると「千畳敷カール」が
「イワツメクサ」とミヤマダイコンソウ」
さて、最後のアタック
谷からガスが吹き上げて来る
此処を超えると
「宝剣岳」の頂上に出る ”これが? ”そうこれが頂上
向こうに見えるは「伊那前岳」
”今年も何とか登れた” と安堵の表情
岩陰に「社」が見える 標高2931mの頂上 あまりにも狭すぎて座るところも儘ならぬ!!
頂上からしたを見下ろすと、スリルは満点
こんな危ない格好でスマホは無いと思うが 後ろから声を掛けられたら、のめって転落しそう
さて、下山はまたあした